保険は何か困った事態が起こった場合に最終的にお金の部分を保障する経済制度です。
死亡や後遺障害により高額の保険金を手にするよりも、ほとんどの人はそんな事態にならない事を望むと思います。
起こってしまった不幸な事態をお金で清算するよりも、まずは保険金をもらう必要が無いようにリスクを回避する事が望ましいです。それは保険加入者にとっても、保険会社にとっても同じことです。
しかし、いざ不幸にして不測の事態が起こった場合、保険加入者からすれば速やかに保険金が支払われる事を望むのですが時々、保険会社の払い渋りも問題になっています。
保険会社からすれば、よりリスクの心配がある人が保険加入を希望し、その結果保険加入者の中でリスクの高い人の割合が高くなってしまったり、モラルハザードの問題もあります。
モラルハザードとは保険加入者が保険に加入している事によってわざとリスクを回避する為の注意を怠ってしまったり、積極的にリスクを伴う行動を起こしてしまう事です。
保険会社も企業として利潤を追求していかなければならないので保険金請求がなされた時に告知義務違反やモラルハザードが無いか保険審査を厳しくする必要が生じます。またできれば保険金は払いたくないのが本音でしょう。